技術セミナー FPGA設計の基礎とVerilog HDLによる回路設計とデバッグのポイント
日本テクノセンター様において、下記の技術セミナーの開催が決定しましたので、お知らせします。
この技術セミナーは以下のような方にお薦めしています。
- FPGAの設計方法を基礎から修得したい方
- FPGAを搭載した電子機器の開発業務に携わっている技術者の方
- 効果的なFPGAの設計ツール、シミュレーションの活用法やデバッグのポイントを修得したい方
市場規模が拡大するFPGA
FPGAとはフィールド・プログラマブル・ゲートアレイの略称で、論理回路をプログラミングで実現可能な集積回路(IC)です。
私がLSI開発会社に勤めていた1990年代は、ASICと呼ばれる集積回路が主流でした。ASICは機器制御や信号処理などの特定用途且つ特定顧客のために開発、製造された集積回路です。顧客から提示された要求仕様から設計仕様を策定し、回路設計、レイアウト、シミュレーション、試作、評価…と開発スケジュールが長く、その当時で開発コストは数千万円でした。そのため、大量生産される製品に搭載されることが前提に開発されており、少量多品種の製品はFPGAの他にASSPと呼ばれる特定用途に開発された汎用の集積回路が使用されていました。
その当時では、FPGAは医療機器や航空宇宙など少量多品種の産業機器で使用されていました。しかし、FPGAの単価は非常に高く、使用頻度が高い半導体デバイスではありませんでした。ところが、2000年代になると高性能で単価が安いFPGAが市場に登場するようになり、ASICからFPGAへシフトしていきました。いまでは、一般的な電子機器や通信機器、自動車にまでFPGAが採用されるようになりました。
FPGAの概要から設計手法まで解説
FPGAは、一般的にはverilogHDL(もしくはVHDL)というハードウェア言語を使用してプログラミングします。初心者の方からすると、非常に難しく感じられるのではないかと思います。
しかし、今回のセミナーでは、FPGAの概要や設計手法などの講義の他に「verilogHDL入門編」、「verilogHDL応用編」という講義を用意しています。また、verilogHDLのプログラミング手法を習得しても論理回路を理解できていないと正しいプログラミングができません。そのため、「論理回路の基礎」という講義を用意しているため、初心者の方でも安心して受講できるセミナー内容となっています。
開発ツールの使用方法をデモで解説
FPGAを開発するためには、FPGAベンダーの開発ツールを使用して論理合成や配置配線(レイアウト)などを行う必要があります。そのため、今回のセミナーでは実際に開発ツールを使用しながらデモを実施し、使用方法を解説します。
また、開発ツールのデモと併せてデバッグツールやシミュレーターなどのデモを実施するため、FPGA設計をご検討されている技術者の方には大変有意義なセミナー内容になっています。