講座の内容
超小型EVは、法規の一部改訂に伴い、一般公道を自由に走行できるようになり、各方面で注目を集めている車両です。 超小型EVは形状が小さいため小回りが利き、駐車スペースを取らず、手軽に運転ができることから、地方都市や山間部での交通手段や高齢者の移動支援、MaaSのラストワンマイル(バス停・駅↔自宅)での活用が期待されています。
そのため、超小型EVの導入を促進するために、低コストで市場に供給しなければいけない一方、安全性を担保しなければならないという課題が超小型EVの開発にはあります。
本講座では、超小型EVの課題解決への足掛かりとなるように、基礎技術やシステム構成などを理解できるように進めていき、システムの制御メカニズムや構成部品の特徴などを解説します。さらに、講座の後半では部品選定やシステム設計のポイント、注意点を設計経験者の立場で説明します。
そのため、初心者の方でも超小型EVの基礎技術やシステム構成の知識を習得することができ、超小型EVの開発や新規参入をご検討されている方には大変お勧めです。
セミナー対象者
- 超小型EVの設計に関わる技術者、開発チームリーダー
- 超小型EVや電動バイクの新規参入を検討している開発マネージャー
プログラム
- 超小型EVの現状
①超小型EVとは?
②国内・海外の市場動向
③リチウムイオンバッテリの市場動向 - 超小型EVのシステム構成
①システムと構成部品
②システムの制御メカニズム - 超小型EVの構成部品の基礎技術
①モータの種類と役割
②インバータの動作と役割
③二次電池の特徴
④バッテリマネジメントシステム(BMS)の役割と制御方法
⑤車両コントロールユニット(VCU)の役割と制御方法 - 超小型EVの失敗しない部品選定のポイント
①モータの選定方法
②インバータの選定方法
③二次電池の選定方法
④DC/DCコンバータの選定方法
⑤充電器の選定方法 - 失敗しない超小型EVの設計のポイント・注意点
①システム設計の失敗例とそのポイント
②リチウムイオンバッテリの使用上の注意点
③バッテリボックスの設計上の注意点
④機構設計の注意点
セミナー時間
5時間