講座の内容

電子回路は、電子部品であるトランジスタやダイオードなどの能動素子と抵抗やコンデンサなどの受動素子を組み合わせて構成された回路です。また、デジタル回路とアナログ回路に分類することができます。
最近では、様々な機能を集積化したIC(集積回路)が多くの半導体メーカーによって提供されているため、電子回路の知識が乏しくてもデータシートやアプリケーションノートを参考にして設計することができます。
しかしながら、電子部品の定格電力を大きく逸脱して発火発煙したり、ハイスペックな電子部品を選択したためにコストアップになったりすることがあります。
本講座では、電子部品の特徴や使用方法を解説しながら、講座の後半では実際の失敗例から電子回路設計のポイントや注意点をアナログ回路とデジタル回路のそれぞれで解説します。
そのため、初心者の方でも電子部品や電子回路の知識を習得することができ、ご自身の設計業務にすぐに活用できるため、大変お勧めです。

セミナー対象者

  • 電子回路の設計経験が少ない技術者
  • 電子回路基板の設計に関わる技術者
  • 電子部品や電子回路の基礎を復習したい技術者

プログラム

  1. 受動素子の特徴と使用方法
    ①抵抗
     ☞定格電力、誤差、可変抵抗など
    ②コンデンサ
     ☞周波数特性、温度特性、電気二重層キャパシタなど
    ③インダクタ
     ☞周波数特性(コア損失)、逆起電力、トランスなど
  2. 能動素子の特徴と使用方法
    ①オペアンプ
     ☞逆回復時間、LED、ツェナーダイオード、フォトダイオードなど
    ②トランジスタ
     ☞静特性、許容損失、直流増幅率、遮断周波数、フォトカプラなど
    ③MOSFET
     ☞静特性、ピンチオフ電圧、寄生ダイオード、IGBTなど
  3. ICの特徴と使用方法
    ①オペアンプ
     ☞増幅回路、CMRR、PSRR、レールトゥレール、位相余裕など
    ②三端子レギュレータ
     ☞入出力コンデンサ、保護ダイオード、許容損失など
  4. 失敗しないアナログ回路の設計手法
    ①アナログ回路の設計のポイント
    ②電源回路(三端子レギュレータ)の設計のポイント
    ③ノイズや誤動作防止のテクニック
  5. 失敗しないデジタル回路の設計手法
    ①デジタル回路の設計のポイント
    ②ノイズや誤動作防止のテクニック

セミナー時間

5時間

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