EVEXの見学レポート

2020年11月4日~6日に東京ビッグサイトで開催されたEVEX(EV・PHV普及活用技術展)の展示会を見学してきました。

東京ビッグサイト入口の案内表示

今年のEVEXは、東京ビッグサイトの南4ホールで開催されていました。昨年は青海展示棟で開催されていたことを考えると、コロナウイルスの影響のため、規模を縮小して開催されていたようです。展示会場内には100社以上の企業がブースを出展しており、オンライン出展している企業が5社程度ありました。

展示会場入口の様子
展示会場内の様子

EVEXとは

EVEX(EV・PHV普及活用技術展)は、EV・PHVに特化した国内唯一の専門展示会で、毎年この時期に開催されています。昨年は、3万人近い来場者がありました。
しかしながら、会場内は同時開催しているエヌプラス(新たな価値をプラスする素材・技術・機械の展示会)の出展ブースが多く、特に材料を取り扱う企業の出展が目立っていました。
私が期待していた電動車の出展は光岡自動車のみで(下記写真手前の車両)少し寂しい感じはありましたが、同時開催しているフライングカーテクノロジーの実機が展示されているゾーンには多くの来場者が見学していました。

実車・実機ソリューション展示ゾーンの様子

空飛ぶクルマの実機展示 SkyDrive 

来場者の注目を集めていたのが、空飛ぶクルマを開発しているSkyDrive(愛知県豊田市)の実機を展示している会場でした。
希望者はコックピットに搭乗した写真を撮影していただけるとのことで、私もちゃっかり希望者の列に並んで写真を撮影していただきました。

コックピットに搭乗しての写真撮影
後ろからの写真

この空飛ぶクルマ(有人試験機SD-03)は、プロペラを機体の四隅に8個搭載しており、飛行速度100km/h、航続時間20~30分の実力がある量産モデルを2023年までに出荷できるように準備を進めているとのことでした。

コックピット内の画面の写真
展示会用にシミュレーター画面を表示している

スペースフレームドローン 湘南工科大学

スペースフレームドローンの機体

湘南工科大学(神奈川県藤沢市)がテクノシステム株式会社(東京都中央区)と共同で開発を進めている大型ドローン(スペースフレームドローン)の実機が展示されていました。このドローンは有人飛行が可能で、安定して飛行するために計16個のプロペラを搭載しています。空中撮影、運搬、レスキューなどの用途を想定して開発されています。
学生に話を伺いましたが、現状は3分程度の飛行が可能で、今後はバッテリの重量を考慮しながら飛行時間を延ばしていくことが今後の課題とのことでした。

来年のEVEXの展示に期待

今年はコロナ禍での開催ということもあり、EVEXの展示ブースが少なかったことが残念でした。来年のEVEXでは、コロナ禍が収まって多くの展示ブースを見学できることを期待しています。