セミナー講師デビュー

3月4日(木)に日本アイアール様において、「電子部品の基礎と回路設計のポイント」のセミナー講師を務めました。当初は日本アイアール様のセミナールームで開催する予定でしたが、緊急事態宣言下であることからオンラインでの開催となりました。

セミナー開始前の様子

セミナー準備に3ヶ月

日本アイアール様でのセミナー開催が決定したのが、2020年の11月末でした。12月初旬に日本アイアール様のホームページで告知いただき、当設計事務所のホームページでも案内させていただきました。

セミナー開催が決まってからの3ヶ月間は、150枚以上のセミナー資料作成を目標に準備を進めてきました。セミナー資料の下書きが完了したのは12月下旬だったのですが、そのときに気付いたことがありました。セミナー資料に図示する回路図が多過ぎることを…。今回のセミナーのテーマは「電子回路」であるため、資料の半分近くには参考例となる回路図が必要となるのです。そこで、セミナー資料を作成する前に、クラウドのCADソフトを月額契約して、資料に図示する回路図の作図を開始しました。コロナ禍ということもあって、今年の正月は箱根駅伝を見ながらCADソフトで回路図を作成していました(初めて箱根駅伝を最初から最後まで観戦しました…)。回路図の作図が完了したのが1月中旬、それからパワーポイントでセミナー資料の作成に取り掛かりました。やはり、セミナー資料で注意しなければならないことは、間違ったことを記載してはいけないことです。そのため、自信がないテーマについては、図書館まで出向いて参考書を片手にセミナー資料を作成しました。紆余曲折の末、セミナー資料が完成したのは2月中旬になっていました。

正月休みを返上して作成した回路図の一部

セミナー資料作成の次は原稿作成

セミナー資料が完成して一段落…ではなく、今度は原稿作成に取り掛かります。初めてセミナー講師を行うときは発言内容をまとめた原稿を作成すべきと諸先輩方からアドバイスをいただいていました。5時間のセミナーであれば、原稿には5万字以上の文字数が必要とのことで、今度はワードでセミナー資料を見ながら粛々と原稿を作成していきました。セミナーの原稿作成は大変ではありますが、セミナー資料の誤字脱字や回路図の結線ミスなど加筆修正するいい機会になり、セミナー資料をブラッシュアップすることができました。そして、自宅に帰宅してからセミナー資料をパソコンに表示しながら原稿を読んで練習を行い、セミナー当日を迎えました。

セミナー当日 途中までは順調だったけど…

セミナー当日、当設計事務所のシェアオフィスにあるミーティングルームからオンライン接続してセミナーを開催しました。いままでは会社内でセミナー講師を務めたことはありますが、セミナー会社が開催するセミナーの講師は初めての経験でした。しかも、オンラインなので受講者の表情を確認することはできないため、ただひたすらにパソコンに向かって語り掛けるという異様な光景が続きました。そのため、受講者の理解を深めていただきたいという気持ちが強くなり、セミナー資料1枚の説明に割く時間が長くなっていき…やがて各章の予定完了時間が少しづつ遅れていき…結局セミナーの終了時間を20分以上超過してしまいました。この点につきましては、受講者の方々やセミナー会社の方々にはご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

手探り状態でのセミナー講師デビューとなりましたが、セミナー終了後のアンケート結果は良い評価をいただくことができました。また、セミナー会社の方からは「本には絶対書いていないような実務経験者しかわからないノウハウが多くて有益な講義」との嬉しい感想をいただきました。さらに、有難いことに来年度にもセミナーを開催させていただく運びとなりそうです。今年の夏以降に新しいセミナーを開催できるように準備を進めていきます。次回セミナーの開催日時が確定しましたら、このホームページで案内させていただきます。