技術セミナー アナログ回路設計の基礎理解から効果的なノイズ対策のポイント
情報機構様において、下記の技術セミナーの開催が決定しましたので、お知らせします。
この技術セミナーは以下のような方にお薦めしています。
- アナログ回路の設計経験が少ない技術者
- 電子回路基板の設計に関わる技術者
- 電子部品や電子回路の基礎を復習したい技術者
アナログ回路設計の重要性
家電製品や自動車などに取り付けられたセンサのデータをインターネット経由で取得するIoT(Internet of Thing)は、いまでは必要不可欠なシステムとなっています。IoTが普及するにつれて、アナログ回路の重要性が見直されています。 例えば、体温を測定する非接触温度計は身体から放射される赤外線エネルギーを検知し、検知したアナログ信号をデジタル信号に変換して温度表示しています。このように、みなさんの周りにあるセンサは全てアナログ信号で受信しているわけです。つまり、アナログ信号を受信するためには、アナログ回路設計が必須となってきます。
セミナーの注目ポイント
アナログ回路に関するセミナー講師を務めるのは、4回目となります。今回のセミナーはアナログ回路設計に注視し、回路設計において実用的な内容となっています。ダイオードやトランジスタなどの能動素子の特徴、動作原理やオペアンプや三端子レギュレータなどのアナログICの特徴、使用方法や電子回路設計で注意すべき点を解説します。さらに、ノイズ対策部品の特徴や使用方法、効果的なノイズ対策などのノイズに関する講義を行います。
特にエンジニアのみなさんがアナログ回路設計で一番苦労されることは、ノイズ対策だと思います。先程センサについてお話しましたが、センサのようにアナログ回路とデジタル回路が混在している基板や装置が数多く増えてきました。デジタル回路で発生するノイズがアナログ回路に影響を与えるため、正確なアナログ信号を検出するためにもノイズ対策が重要になってきます。
ノイズって何?
日常生活の中でノイズという言葉はよく耳にすると思います。ところで、電子回路でいうノイズとは何でしょうか?
みなさんがドアノブを触ったときにバチッと感じる静電気は、実はノイズの一種(静電気ノイズ)になります。みなさんが痛みを感じる静電気は、3kV以上といわれています。人間の場合、3kV程度の高電圧が印加されても殆ど電流は流れませんが、電子回路の場合は故障することがあります。そのため、色々なノイズを想定し、電子回路が故障、誤動作しないためにノイズ対策が必要になってくるわけです。今回のセミナーでは、私のいままでの設計経験を踏まえながらノイズについて講義させていただきます。
この記事をご覧になっている方で、電子回路設計に関わっているエンジニアの方がみえましたら、関係者の方々にお声掛けいただけると幸いです。
当セミナーの詳細・お申込みはこちら